H18.01.21「試験立会(1週目)」№2
(つづき)
では、屋外にある状態では?
今の時期、寒いけど?氷点下になるけど?
そんな質問に、工場の職員が答えてくれました。
「低温によるコンクリートの凍結は、
極寒地域でない限り、可能性は極めて低い。
生コンの出荷に関する温度基準は、5℃以上。であり、
この工場はJIS認定工場になっているが、
認定基準で、それ以下の温度での出荷はダメなことになっている。」
・・・生コンの凍結。って可能性はかなり低いってことか。
でも、まだ、ちょっと不安・・・。
「JIS認定工場なので、間違っても、設計強度以下では出荷できない。
で、強度30をめがけて配合設計すると、30が平均値、で製造される。
つまり、30以下が半分。・・・で、それじゃ50%。
に、なってしまうので、JISの認定基準を満たせない。
それなんで、ある一定数以上が、30以上になるように、
例えば、今回の強度30の場合なら、36をめがけて配合設計する。」
・・・そんなに高強度の配合をするのかぁ。
で、でも、まだ不安・・・。
「養生時に、注意することは、”水分の蒸発”。
湿潤状態に保っておけば、材齢と共にセメントの水和反応が進む。
温度に関しては、
”養生温度が高い”=”初期強度が強い”と、いうだけであって、
長期強度、という点では、高温養生が有利、とは、必ずしも言えない。」
・・・ふむ。
「コンクリート製品を夏期に製造すると、養生時に水をかけるが、
それは、表面の水分が急速に奪われるのを防ぐため。
夏季は乾燥が速いので、それが心配。
で、乾き易さ、という点では、
高温で乾き易い夏季よりも、今の時期の方が、まだいいと思う。」
・・・なるほど。
ちなみに、現場では・・・、
コンクリート打設後は、特殊なシートを掛けて、
過度な温度低下を防ぐ処置をしてくれてた・・・。
コンクリートが、ある程度硬化した後では、凍結しても、凍害は受けない。
・・・らしいので、・・・全然大丈夫なのか。
ちなみに、ちなみに、
今回の生コン工場は、現場から30分程度の場所で、
”出荷後1.5時間以内に荷卸し”って条件も・・・満たしてるのか。
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